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社長に聞いた「社長に向いている人の特徴」

会社員として働いていて、社長と接する機会はどのくらいあるのでしょうか。とりわけ会社の規模が大きいと、社長と対面することって少ないですよね。「社長っていつも何しているの?」と気になる方もいると思います。

そこで今回、Winスクール(ピーシーアシスト株式会社)の亀田社長に、社長の仕事について聞いてみました。
この記事では社長の仕事や経営者としてのマインド、社員時代のお話など、インタビューから見えてきた社長に向いている人の特徴をお伝えします。


社員が気になる社長の仕事


ーー1日の中で、最も時間を割いている業務やタスクは何ですか?

亀田社長:もちろん、社長によってどこに重点を置くかは異なると思いますが、必ず毎日やろうと思っているのはその日の振り返りですね。また「今日はこれを伝えよう」と思ったら、そのために(オンライン会議などの)スケジュールを合わせて準備をするなど、その場その時を有効に活用することを考えています。

 ーー社長として一番難しい、また一番やりがいを感じる瞬間について教えてください。

亀田社長:今ってネットにたくさん情報が転がっていますよね。ハウツー(〇〇の作り方)や指標(社長はこうあるべき)など。

しかし、そういう情報を見すぎてしまうと、理想ばかり追い求めるようになってしまいます。なので、社長としてあるべき姿を見せるのが一番大変だと感じています。

実際、〇〇な世界がいい!という理想は、より具体的に描かれますが、現実は違うことが多いですよね。

・〇〇はもっと大きくしていかないといけない
・〇〇の業務は〇〇に変えた方がいい
・パートをもっと増やす必要がある

・・・というように、なかなか理想に追いつかないジレンマというか、会社全体を見ている立場として、ちょっと息苦しさを感じます。

反対に、理想に近づいていると思えたときはとてもやりがいを感じますね。今、自分が社長をやらせていただいて組織が変わろうとする中、社員の皆さんは色々な迷いはあるものの「社内で自分はどんな機能というか役割を持って働くか」を考える流れになっています。

こうした理想と現実に対する葛藤が社長の仕事の難しさでもあり、やりがいにつながっていくのではないでしょうか。

 Winスクールの社長はここが違う!

社長ともなると、何か特別なスキルがあるのでは?と思いますよね。
Winスクールの社長は他社の社長と何が違うのか?社長の経歴に迫ります。

 ユニークな経験が強み

ーー他の企業の社長やリーダーと比べて、ご自身の強みやユニークな点は何だと感じますか?

亀田社長:社長になる人って大きく2つのパターンがあると思います。

1つは自身で創業または創業家に生まれて継ぐパターン。
もう1つはサラリーマンでコツコツ昇進を重ねていく中で、最後にチャンスがあって社長になるパターンです。

自分は大学を卒業してから最初は小売業の会社に勤めていました。
その会社ではいきなり海外駐在を命じられてアジアを中心に3年、海外事業から社会人生活が始まった形です。

その途中で転職し、広告代理店のマーケティングコンサルタントとして、全く知らない市場でどう商品を売っていくかという仕事を経験。その後、教育事業の会社で日本の教育の仕組みを海外で展開するという仕事に携わりました。

それらはすでに現地で浸透しているサービスがある中で、どうしても否定から始まるのですが、「良いものは良い」ので、だんだんと口コミが広がってサービスが受け入れられていきました。

ある程度社長になることが決まっている人とは違って、さまざまな経験を重ねる中で知識やスキルが貯まっているので、「どんと来い!」と何事にも落ち着いて構えられるのが自分の強みだと思っています。

社員が気になる社長の社員時代

自らの創業や創業家の出身ではなくサラリーマンから社長になった方には当然、社員時代がありました。一会社員として働く人にとって若き日の社長の姿は気になるはず。社員時代の様子を尋ねました。

若き日の社長はだめんず?

ーー社員時代はどのような社員でしたか?

亀田社長周りの社員と同じことができない人間でした笑。ただそれは悪い意味ではなく、歴代の上司からも褒められたことが多かったと思います。好奇心が旺盛なので、疑問や新しいアイデアを提案して、それが周りにも生かされていった形です。だから海外に行くように言われたのかも知れませんね。結局、転職も含めて15年くらい帰って来れませんでしたが。

 会社員と経営者の違い

ユニークな社員時代があった社長ですが、社長になって変わった部分もあると思います。一社員と経営者の違いは何なのでしょうか。

 経営者としての責任感

ーー社員時代と比較して、自身が変わったと感じることや成長したと思うことは何ですか?

亀田社長:社員の皆さんにはそれぞれ家庭があって人生設計がある中で、私は彼ら(彼女ら)を仲間でありパートナーだと思っています。そのパートナーとして働く人の幸せを考えると、自分のやりたいことに思いっきり力を入れるのは躊躇するのが昔と違うところです。

自分のやりたいことに思いっきり舵を切るなら、より責任を持ってやらなければいけないですし、色々なことに興味が湧くのですが、最後のアウトプット(意思決定)に対しては「ちょっと待った」と考えるようになりましたね。実際、自分の判断で失敗したら、自分だけの(社長個人の)失敗ではなくて会社全体に影響がありますので。

一方で、一人ではなくみんなでやれば新しいことができたり、もっと良い方法にたどり着けたりと、興味のあることはどんどん話して前に進んでいくようにしています。そういうところは社員時代から変わらない部分ですね。

 失敗は必ず成功の糧になる

ーー社員時代に経験した失敗や成功から、現在の経営に生かしていることはありますか?

亀田社長:海外にいたときに「日本でこれだけ売れてるんだから!」と自信満々というか高飛車で交渉したり、乗り込んでいったりして、現実は「日本の方が遅れていた」のようにしっぺ返しを喰らった経験があります。自分の見ていることが全て正しいわけではないですが、しっかり伝えないと伝わらないし、あきらめればそれで終わり!というのをまざまざと見せつけられました。

しかし、その失敗経験が今生きていると思っています。たとえば親会社は元々エンジニアの派遣や請負をやっていますが、私たちの会社のシステムや事業を全て理解してるわけではないんですね。なので、訴求力がないと単純に他社と比較されて価格がどうだと言われるなど、誤解を招く恐れがあります。sそのため、事業の継続性(成長)をしっかり見守ってくださいみたい的なことをきちんと訴えていくことで、会社の価値が高まると思っています。

 社長を目指す方必見!リーダーの資質とは?

社長になるということは社員を引っ張っていかなくてはなりません。そこで、社長に必要なスキルについて深掘りします。

 これが社長の生きる道

ーー社長自身が思うリーダーに必要な資質や特性は何ですか?

亀田社長:スキルに関しては皆さん仕事が違うので人それぞれという部分があると思いますが、マインドの面でオープン(自己開示)・ポジティブ(前向き)・オーナーシップ(主体性)の3つを持っている人は伸びますね。

まず自己開示ができない人は不完全燃焼というか自分の中でくすぶってしまうんですね。こんないいアイデアを持ってるのに言ってくれない、こんな失敗をしてしまったけれど隠してあとからバレたなど。またポジティブでないと多くの場面でマイナスな結果を招きがちです。

でもオープンでポジティブな人は、積極的な発言や行動によって会社に改善を求める、同じもの同じ環境でもアイデア次第で新しいことを生み出すなど、イノベーションのキッカケづくりができます。

オーナーシップは二面性があります。自身がオーナーであるものはそれを認識して起承転結というか、仮に失敗しても最後まで責任を持つ。他者がオーナーであることにはサポート役に徹するということです。そうしないと、プロジェクトでも組織でも統率がとれなくなってしまいます。

そのため、それぞれのオーナーシップを理解することで、人も組織もコントロールできるし、自分のやりたいことも実現できます。

またリーダーシップという言葉の方が広く受け入れられていますが、リーダーシップはとにかく前進することにフォーカスしています。一方で、オーナーシップは責任感を持ちつつ、物事を進めていくことをあきらめないこと。あきらめるにしても自分の責任で決断するのがオーナーシップです。

おわりに

さて、社長インタビューを聞いていかがでした。やっぱり社長ってすごいというか、会社員と経営者は明確に視点の違いがあることがわかります。

とはいえ、Winスクールの社長にも社員時代がありました。今、会社員として働く皆さんも将来、社長になることは可能です。

これからさまざまな経験を通じて社長のスキルや資質を身につけてくださいね。最後までお読みいただきありがとうございました!


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